ゆっくり食べると太りにくい

「 まちがいだらけのダイエット」の 連載

 

ある意味では正しい
 ゆっくり食べるというとき、料理の味を良く味わいながらよく噛んで食べる、そのために時間がかかるという意味でなら、正しいといえます。

 また、脳が満腹感を感じるには、一定の時間が必要といわれ、そのため、同じ量の食事でも少しずつ間をおいて長い時間をかけて食べれば、その間に血糖値が上がり、脳に満腹の信号が行き、満腹感を感じやすいという状況になります。

 「もっと食べたい、と思ったら、5分間待ちなさい。そうすれば不思議に空腹感が消えます」などといわれるのはこういう仕組みをわかりやすく説いたものです。つまり、その意味ではゆっくり食べるのは減量に向いた食べ方です。

 

ある意味ではまちがい
 時間をかけて食べると、ダラダラとついたくさん食べてしまったり、アルコールやデザートにまで手が伸びてしまうことなら、ゆっくり食べることは逆に肥満につながる例もあります。

 

 糖尿病の患者さんで調査したデータでは、食事に時間をかけすぎている人たちには、むしろ過食の傾向がみられました。ですから、過食を防ぐためには、食事は常識の時間内で手際よく、しかし焦らずによく噛んで、ゆったりした気持ちで摂ることが必要といえそうです。

 

出典 まちがいだらけのダイエット
鈴木吉彦 著 (株) 保健同人社 発行