ダイエット中は夜遅い食事や夜食が厳禁なのはなぜですか?

「 最後のダイエット 」の 連載

 

Q53 ダイエット中は夜遅い食事や夜食が厳禁なのはなぜですか?

 

A 「夜食は太る」とよくいわれますが、これは本当です。
人間の体は、昼間は交感神経の働きが活発で、夜は逆に、副交感神経の働きが活発となります。

 

交感神経が働くと、脂肪を分解するホルモンが分泌されますが、副交感神経では、昼間失ったエネルギーを補い、明日に備えて脂肪を蓄積してする状態がつくられます。

 

つまり、100kcalの食品は、いつ食べようと同じ100kcalですが、夜食べると、そのエネルギーはほとんど使われず、夜中に脂肪組織としてしっかり体内に蓄えられてしまうのです。

 

ですから、早寝早起きをして夜食は食べないにこしたことはありませんし、夕食は軽くし、寝る2~3時間前には何も口にしない事が痩せるための鉄則といえます。

 

なお、おなかが空き過ぎると、イライラして眠れないという状況にある人のみ、就寝1時間前の夜食なら食べても構わないとすることもあります。

 

ただし、1日の総エネルギーの中に夜食分も入れて、1日4食のつもりで食べることです。また食べる物は軽い物にすること。牛乳を温めて飲む、あるいは果物を少し食べる程度にとどめます。

 

 

交感神経と副交感神経の働き

 

食欲と関係のある神経に、交感神経と副交感神経がありますが、この二つについて簡単に説明しておきましょう。

 

大脳から出ている神経線維に「自律神経」があり、内臓や血管はこの神経に支配されて動いています。この自律神経は「交感神経」と「副交感神経」という二つの神経から成り立っています。

 

交感神経は戦闘の神経ともいわれ、さあ、仕事をしよう、勉強をしようという時、この神経が興奮し、脳や心臓などに血液が集まり、全身に活力と緊張感がみなぎってきます。
この神経が働いているときは、胃腸の働きが抑制されて空腹感がなくなるのが普通です。

 

これと逆の働きをするのが副交感神経です。これは、いわば休息の神経で、この神経が働いているときは、心臓の鼓動もゆったりして安らいでいますが、その一方で、胃腸の働きは活発になり、消化吸収が盛んになって食欲が高まります。

 

一般に、仕事などをしなければならない明るい時間帯には主に交感神経が、夜、眠っている間は身体を休ませるために副交感神経が働くシステムになっています。

 

そして1日の中でも、食事に限らず、運動やストレスなど、様々な状況に合わせて、この二つの神経が上手に体調のバランスを保つように働いているのです。

 

出典  最後のダイエット
鈴木吉彦 著 (株) 主婦の友社 発行