調理法で、B₁の量が大幅に違ってきます。

「 完璧活用 ビタミン BOOK 」の 連載

 

B₁は、水で洗うと流れ出やすい性質をもっています。

 

例えば、強化米であってもとぐ段階でどんどん流れ出てしまうのです。炊きあがったご飯に含まれているB₁の量が半分に減っていたという話もあるくらいです。当然、煮汁にも流れ出るので、B₁が多いと言われている大豆にしても、含め煮をして煮汁も飲むくらいでないと量はとれません。

 

また、水に溶けている状態のB₁は、熱、アルカリ、化学物質に弱く、簡単に分解してしまいます。こんなことから、B₁は調理による損失率が平均30%というデ-タが出てくる

 

のでしょう。ですから、水煮にして強く加熱したり、アルカリ性の胃薬と一緒にとるのは避けたほうがいいということになります。

 

さらに、生の貝類にはB₁分解酵素が、生の鯉にもアノイリナ-ゼというB₁を壊す成分が含まれているので、これらの食べ過ぎも要注意。なお、生のカニにもB₁を壊す成分が含まれていますが、いずれも火を通せば大丈夫です。
こう見てくると、ビタミンB₁を食品からとるのは、なかなかコツがいることがわかります。

 

しかも、B₁は体の中にためておけないので、毎日、必要量をとらなければなりません。
結局、毎日、必要なビタミンB₁の量を満たすには、主食である米から効率良くとる工夫が必要になります。その具体策として、あらかじめといで水を張った精白米に、洗米していない強化米をパラパラと上から混ぜる方法がおすすめです。

 

出典 完璧活用 ビタミン BOOK 
鈴木吉彦 著 (株) 主婦の友社 発行