ビタミンB群は大家族。由来も様々です。

「 完璧活用 ビタミン BOOK 」の 連載

 

ビタミンB群は大家族です。ビタミンとしてB₁、B₂、B₆、B₁₂、パントテン酸、ナイアシン、葉酸、ビオチンがありますし、ビタミン関連化合物のコリン、ビタミンBt、B₁₃などを含めると10種類を超えます。

 

このようにたくさんの種類があるのは、当初、一つのビタミンと考えられていたからです。それが、多くのビタミンから成り立っていることがわかって、次々に独立していきました。そして、発見順にB₁、B₂・・・・・とアルファベットの右下に小さく数字を入れて表すようになりました。

 

ただし、B₃、B₄、B₅、が欠番になっています。それは次の理由によります。B₃はパントテン酸と同じ、B₄はグリシン、アルギニン、シスチンといった3種類の物質の混合物か、あるいはB₂とB₆の混合物と言われていますし、B₅はどうやらパントテン酸と同じらしいということで、はずされていったのです。

 

ビタミンBtのように、右下に小さなアルファベット文字がくっついたものもあります。このTは、コメゴミムシダマシの原語の頭文字で、その昆虫の成長にとって重要な働きをすることから名付けられました。ちなみに、葉酸はほうれん草からみつかったので、葉(原語はFolium)からフォリック・アシドと呼ばれ、そのまま葉酸と訳されました。パントテン酸も、動物界に広く分布するということから、ギリシア語のパン(“広く”という意味)が頭につきました。

出典 完璧活用 ビタミン BOOK 
鈴木吉彦 著 (株) 主婦の友社 発行