ビタミンAやβ‐カロチンは、ガン予防に大きな働きをします

「 完璧活用 ビタミン BOOK 」の 連載

 

ビタミンAやβ‐カロチンは、ガン予防に大きな働きをします。

 

ビタミンAは、ガンの予防効果があり、制ガン作用があるといわれています。ビタミンAとガンとの関係については、すでに1926年に内務省栄養研究所の藤巻良知氏が、A欠乏ラットに胃ガンが発生しやすいことを報告しています。その後、近年になって、内外を問わずAにがん予防効果があることが次々と報告されています。

 

日本では1984年の秋、日本癌学会総会で、国立がんセンターが行った緑黄色野菜の摂取とガン死亡との間に高い相関関係があるという発表が、ガンとビタミンAとの関係に注目を集めるきっかけとなりました。

 

現在、実際に血液中のAの濃度と発ガン率との間に相関関係があると報告されることもあります。最近では、プロビタミンAであるβ‐カロチンにも、発ガンを抑える働きがあることがわかりました。

 

ビタミンAの抗ガン効果は、気管などの呼吸器や、胃、腸、膀胱などの粘膜の分泌を促すことで、細胞を発ガン物質から保護することから生じます。事実、このような上皮粘膜でおおわれた場所のガン発生を抑える効果は、かなりはっきり確かめられています。また、ビタミンAが不足すると、粘膜が乾き、やがて萎縮して脱落し、変わって硬く厚い細胞が誕生し、これがガンに変化することがあります。ビタミンAが足りていれば、このような事態を引き起こすこともないわけです。

  

出典 完璧活用 ビタミン BOOK 
鈴木吉彦 著 (株) 主婦の友社 発行